こんにちは!
新年あけましておめでとうございます。
日本では、正月を迎えましたね。
ベトナムのお正月本番は、旧暦の正月です。
新暦で生活している私たちにとっては、旧正月って毎年いつなんだろうって感覚なんですよね。
2021年ベトナムの旧正月の元旦は2月12日
ベトナムの旧暦と中国の旧暦はほとんど同じですが、ベトナムの場合はベトナム標準時を使うため日付は多少異なることがあります。
ベトナムでは、旧正月が最も盛り上がるイベントです。
日本では、正月の休みが決まっていますね。
ベトナムでは、正月休みについて毎年話し合いが行われます。
日本人からすると不思議ですよね。
ベトナムの労働法では、テト休暇を5連休と定められています。
でも、その年によって規定の休暇が土日に重なってしまうと振替休日が追加されます。
今年2021年のテト休暇は、2021年2月10日(水)から16日(火)までと決定しました。
2020年の元旦は、1月25日でした。
旧暦に馴染みのない私たちにとっては、旧正月はいつかな?って感覚ですがベトナム人は旧暦の日付も把握している人がほとんどです。
ベトナムで生活する上では、旧暦は欠かせないものなんですね。
今年2021年の旧正月元旦は、2月12日です。
ベトナムの旧正月にはボーナス支給
ベトナムの旧正月は、日本のような厳かな雰囲気ではなく賑やかです。
日本の企業と同じように忘年会も行われます。
会社でレストランを貸し切って大宴会です!
忘年会では、日本の昔ながらのしきたりのような芸の披露もあります。
そして、日本のように各部署の偉い方へのあいさつ回りの乾杯も欠かせません。
⇧このあいさつ回りで本当に苦労しました・・・。
私の場合、周りが気を遣って途中でお酒を見ずにすり替えてくれましたが、真面目に飲んでいると体が持ちません。
ベトナムで宴会に参加される方は、飲みやすいからと甘くみて飲みすぎないように気を付けてください。
テトボーナス
そして、ベトナム人にとって旧正月ボーナスがもらえる時期でもあります。
ボーナスの平均金額は年々増加傾向にあります。
日本は、2020年下がったところが多かったんですけどね。
前回のテトに支給されたボーナスの平均はこんな感じでした。
参考サイト:ベトジョー
https://www.viet-jo.com/news/economy/200108010141.html
ほとんどの会社が給与約1か月分がボーナスとして支給されています。
2021年のテトボーナスは、日本同様に下がると予想されています。
コロナウィルスの影響でどこの国も景気はよくないということですね。
そんな中、驚きの法律が施行されることになりました。
ボーナス支給方法に関する驚きの法改正
2021年1月1日に日本では想像もできない法改正がありました。
改正された労働法第104条では、以下のように定義されています。
『賞与は会社の業績、労働者の仕事のノルマ達成度に基づき雇用者が労働者に授与する現金、またはその他の形態の財産』
ん?
これは、ボーナスは必ずしも現金支給でなくてもいい?
ただ、このような規定もちゃんとあります。
『授与方針は雇用者が労働者を代表する組織と相談した上で決定し職場で公表しなければならない』
ボーナスの支給方法については、会社が独断で決めることはできない。
労働組合などと話し合う必要があるということですね。
今回発効されたボーナス支給方法を悪用する会社が出てくる可能性も考えられるため、ホーチミン市労働傷病兵社会局は管轄の企業に対して労働者の給与や賞与支給などに関する報告を求める公文書を送付しているようです。
個人的には、実際にどんなものが支給されるのか楽しみにしています。
ベトナム人の友達に聞いてみたんですが、実際はほとんどの会社が現金支給のようです。
でも、「知ってるところでは、タオルを渡してるとこがあったよ。でも、嬉しくないよね」って言ってました!
旧正月に欠かせないもの
ベトナムの旧正月にも日本のお正月のように欠かせない縁起物や食べ物があります。
テト前の街では、縁起物を売る露天商やお花屋さんの姿を見ることができます。
テトの縁起物
テトの縁起物と言えば、金柑の木と桃の花です。
金柑の木は、「子孫繁栄」や「金運」を意味します。
テトの時期に売られている金柑は、たくさんの薬品を使っているため食べられないそうです。
食べる人もいるようですが、食べない方がいいと言われました。
桃の花は、「魔除け」の意味があります。
テトの時にはお供え物もいつもと違います。
テト期間中にお供えする果物は、「スイカ、釈迦頭、マンゴー、バナナ、パインアップル、ココナッツ」だそうです。
スイカは、赤い色から縁起物とされているようですが他の果物についてはわかりません。
テトに食べるもの
ベトナムの旧正月には、Banh Trung(バイン チュン)を食べます。
他には、おこわやハム、茹でた丸鶏などを食べます。
私は、ハノイでテトを過ごしたことが何度かありますが、お宅にお邪魔することはないので実際に見たことはありません。でも、ほとんどの職員が有給で休みを取る中出勤していた際に学校で少しだけ頂きました。
日本では見かけることがない鶏の姿です。
この鶏の下には、バインチュンが・・・
この時は近所のお店から色々デリバリーしてもらって残っている職員たちで食べました。
Banh Trungは、日本のおせち料理の中でもお餅のような存在でしょうか。
日本では、学校行事で餅つきをしますよね!
上の写真は、学校でバインチュン作り競争をした時の写真です。
バインチュンの中に入っているのは、もち米・豚バラ・緑豆です。
調味料は、見る限り塩コショウだけだったと思います。
ベトナムの小学校では、この時期になると親子参観の一環でバインチュン作りのスピードや見た目を競うものがあるそうです。
最近は、日本と同じように自宅で作る人が減ってきたこともあり、学校行事で作るのが初めてというお母さんもいるのだとか・・・。(私の友達がそうでした。笑)
テトの風景
ベトナムでは、仏教徒が多いこともあり日本のような初詣をする習慣もあります。
元旦には、お寺に大勢の人が訪れます。
お正月には、ベトナムの伝統衣装であるアオザイを着た人の姿も多く見かけます。
日本では着物姿の人を見かけることは珍しいですが、ベトナムではテトの時期にアオザイを新調する人も多いので観光客が行っても何も楽しめないテトの時期もアオザイ好きの方なら楽しめるかもしれません。
街中にもアオザイを着た家族がたくさんいます。
中でも子供たちのアオザイ姿が見られるのはこの時期だからこそかもしれません。
普段でも家族写真を撮っている人はいますが、テトの期間中にはいつも以上にアオザイ姿の人が多くなります。
日本のお正月をベトナム人は、静かで寂しいお正月と言うことが多いのですがハノイの街を見ているとそのように思う気持ちもわからなくもありません。
テトの期間中は、ほとんどのお店が営業していません。
有名な飲食店もテト期間中はお休みなので、この時期に旅行へ行くのはオススメしません。
まとめ
日本ではあまり馴染みのない旧正月ですが、日本で働き生活するベトナム人が多くなってきたこともあり地域によっては旧正月のパーティーを開催しているところもあります。
私が知っているところでは、鹿児島県では数年前からテトフェスタが開かれています。
今年は、コロナウィルスの影響もありオンラインでの開催が予定されているようです。
鹿児島ベトナム・テトフェスタ2021:https://tet2021kagoshima.jp/
YouTubeでライブ配信される予定なので、興味がある方は是非ご覧ください。
身近にベトナム人がいる方がこのブログをきっかけにベトナムの文化にも興味を持っていただけると嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ベトナム語でテトの挨拶をする方法や歌の紹介はこちらのブログをご覧ください。