今回は、ベトナムのマナーや習慣について私自身の経験を基に紹介します。
私がベトナム現地企業で働いていた際に上司や同僚から教わったマナーや習慣を基に紹介するので、地域によって多少異なることもあると思います。
ベトナムの方と関わる際の参考になれば幸いです。
ベトナムへ行く前に覚えておきたいマナーと習慣
ベトナムへ行く前に簡単なマナーや習慣を知っておくと現地の方とも関わりやすくなるかもしれません。
ベトナム現地のマナーや習慣は、仕事や旅行をする上で知っていて損はないと思います。
挨拶をする時のマナー
挨拶をする際のマナーも日本のマナーとは違うことがいくつかあります。
初めて目にした時は、違和感を覚えました。
目線を合わせてはいけない?
日本では、挨拶をする際や話を聞く際に目線を合わせる方がいいと言われます。
ベトナムでは、日本とは正反対のことを言われます。
ベトナムでは、相手の目を見て話すのは失礼だとされています。
日本人がベトナム人と話すときに違和感を感じるのも仕方がありませんね。
失礼な態度をとっているのではなく敬意を払っています。
日本で生活しているベトナム人や日本人と接するベトナム人にはそっと教えてあげるのもいいかもしれませんね。
逆に日本人がベトナムに来た際には注意したいところですが…
日本文化を重んじてる人ならどうしたらいいんだろうか。
なんて考えてしまいます。
私が接しているベトナム人でも目を見る人もいれば視線を逸らしている人もいます。
そのため、このマナーは変わってきているのかも・・・とも感じています。
日本でもまじまじと見つめるのは失礼なので、難しいところですね。
握手の際に肘に手を添える
私がベトナム人の学生とお別れの握手をする際や初対面のベトナム人の方に挨拶する際によく目にする光景です。
日本では握手の際に右手に加えて左手で包み込む方がいらっしゃいますが、あれはNGともされていますね。
日本では、普通に右手を差し出して手を握るのが一般的だと思います。
ベトナムでは握手の際に左手を右手の手首や肘のあたりに添えます。
ベトナム人と握手をする機会があれば確認してみてください。
必ずと言っていいほど手を添えています。
私が上司と握手をする際には逆に添えなければなりません。
ちなみにこの手を添える動作は、乾杯の際にも適用されます。
食事中のマナー
日本人の当たり前がもっとも恥ずかしい行動になってしまうのが食事マナーかもしれません。
ベトナムで会食をすることがあるなら覚えておきましょう!
茶わんと受け皿(ソーサー)の使い方
ベトナムのおしゃれなお店に食事へ行くと席に茶わんとソーサーが準備されると思います。
今まで私が日本人の方と食事をした際に正しく使っていた方は皆無に等しい状態でした。
日本人は、ついつい癖で茶わんはご飯ものや鍋のとんすいのように使ってしまいます。
そして、ソーサーは取り皿になるのです。
正しい使い方は、茶わんとソーサーはセットです。
重ねたまま使用します。
そして、骨や殻置きとしてソーサーをしようします。
ソーサーも茶わんも汚れてきたら交換してくれます。
フォーやラーメンはすすらない
日本人にとって麺類はすすって食べるものだと思います。
近年、訪日外国人が日本人の麺をすする音が嫌だと言い「ヌードルハラスメント」ととも言われるようになっています。
個人的にはハラスメントだと思うなら日本で麺料理やに行かなきゃいいと思っていますが、それは日本だから日本人の文化や習慣が大切にされるべきだと思うからです。
ベトナムでは、フォーやブンを食べる機会も多いと思いますが、麺をすすってはいけません。
ベトナムでは日本と違いマナー違反になります。
ついついすすってしまいそうになりますが、音を立てないで食べるよう心がけましょう。
お椀や丼に口をつけない
日本人は汁物を飲むときに口を付けて飲むのが一般的だと思います。
ベトナムでは、レンゲやスプーンをつかって飲まなければなりません。
よく日本人の方と一緒にフォーを食べに行くと器に口をつけてスープを飲む方がいらっしゃいます。
ご飯ものでも丼などに口を付けるのはマナー違反です。
ベトナムでは、必ずスプーンやレンゲを使うようにしましょう。
鍋を食べる時のお玉の置き方
ベトナムで鍋料理を食べることも多いと思います。
日本での鍋を食べる際のマナーなんて具を取る際に取り箸やお玉を使うことぐらいしか知りません。
他にもたくさんあるんだと思いますが、あまりそのような席で鍋をいただくことがないので気にしたことがありませんでした。
ベトナムでは取り分けるとき、もちろんお玉を使います。
そして、そのお玉は鍋においてはいけません。
鍋の中から出しておかなければならないそうです。
これは上司から教わったマナーで鍋に入れたままにしておくことはよくないそうです。
理由は聞いていません。ただ、「これは使い終わったら鍋から出さないといけないの」と言われました。
まあ、確かに日本でも団体で鍋を食べる時にはお玉はお玉入れに入れて置いておきますよね。
逆箸で取り分ける
日本人でも他人に取り分けるとき箸を裏返す人がいると思います。
私は、個人的にこの逆箸は好きではありません。だって、手だって汚いでしょ?と思います。
ベトナムでは、他人へ取り分けるとき同様に箸を持ち手側に返して取り分けます。
いいお店だとお店の人が取り分けてくれるんですけどね。
逆箸で取り分けるのは、個人の意識の差かもしれませんが大半のベトナム人の方が逆箸で取り分けてくれました。
2人箸はOK?いや、NG?
2人箸は日本では、火葬の後で骨を拾うときに同じ動作をするため縁起が悪いとされています。
ベトナム関係のマナーブログでは問題ないと書かれていることがありますが、実はマナー違反だそうです。
先日、同僚と食事をしていた際に2人箸をしてしまった人がいました。
ベトナム人の同僚が「その箸の使い方はしてはいけません」と言いました。
他の同僚もわかってはいたようで、その場にいた6人全員が祖母から教わったと話していました。
理由は聞いていないがしてはいけないことと教えられているそうです。
飲み会マナー
ベトナムに行くと飲み会に誘われることも多いと思います。
ベトナムで飲み会に参加した際に戸惑わないように飲み会マナーも覚えておきましょう!
乾杯は何度も何度も…
日本で乾杯をするのは飲み会の最初だけ、もしくはご挨拶に伺った際などに再度乾杯をする程度だと思います。
ベトナムでは同じ席でずっと飲んでいても何度も乾杯をします。
同じタイミングでお酒を飲むのがマナーです。
一人で黙々と飲んでるのは失礼にあたります。
食事したいのに全然進まないって思うこともしばしば・・・
会社の宴会
ベトナム現地企業と日系企業では違いがあるかもしれませんが、私がベトナム人の上司や同僚から教わったマナーをお伝えします。
ベトナムでは、テトのパーティーなどでみんなで乾杯した後に落ち着いてから各部署の部長は挨拶周りをしなければなりません。
もちろん会社の偉い方々から順に回ります。
その際に乾杯をするためのウォッカやNep Moiを飲むための小さなグラスを持って行きます。
アルコール度数60%ぐらいのものを何度も一気飲みします。
本当に目が回りそうになります。
そして、挨拶が終わったら席に戻るのですが…次は他の部署の人が逆に回ってきます。
後から回ってくるお酒なので無理はせず早めにこっそり水を入れて待っておくことをお勧めします。
主役が支払い!?
誕生日や送別会などは主役が支払うのが一般的だそうです。
誘った人が支払いをすることになることが多い日本とは正反対の考え方です。
でも、日系企業や日本関係の職場の場合は日本の習慣が優先されることが多いような気がします。
まとめ
今回は文字が多い内容になってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございます。
ベトナムは地域によってもマナーが変わってくると思います。
その土地の人に教えてもらうのが一番です。
「郷に入っては郷に従え」でのベトナム生活を楽しみましょう!